娘が海外大学に進学し、いなくなってしまった。

ついこないだ生まれたと思ったのに・・・。お腹の中で暴れてたこと、ようやく初めて会えた日、初めて笑った日、初めて歩いた日のことが走馬灯のように脳内再生される。歩けるようになった時は、そのことが嬉しいらしくて、しばらくはとっても機嫌が良かったっけ。猫が大好きで、猫もあなたが大好きで、あなたが泣いたら猫はいつも私を焦って呼びにきた。ミッフィーの音楽がかかると、全員で踊らされた。お散歩はいつも階段の昇降の永遠ループ。めちゃめちゃ足腰が鍛えられた。何かにムカついて、怒ったら口も聞いてくれなかった。怒った顔も可愛くて、笑っていたら、余計に怒らせてしまったっけ。喜怒哀楽の激しい可愛い娘。笑ったら太陽みたいだった。

なのに大きくなったらテンション低めな寛容なクールビューティになってしまった(騒がしい母親が反面教師なのか?)。あっという間に大きくなっていなくなってしまった。そう言ったら、「18年は長い、あっという間じゃない」と反論されたが、親にとってはあっという間なんですよ。私が行ったところより、もっと遠い世界に行ってほしい。抱きしめて、泣きながら手を振って送り出した。

猫ラブな娘がいなくて手持ち無沙汰な猫たちは、私たちの部屋で過ごすことが増えた。娘がいなくて寂しいよね、ごめんね。でも私はずっとここにいるからね。

エアコン付きの快適な娘の部屋は息子に早速占領されてしまっている。それもあと2年とちょっと。息子は18歳で家を出て行ってもらう約束だ。親家業ってあっという間だ。生まれてきてくれてありがとう。あなたたちがいなかったら知らないことがたくさんあった。行けないところにもたくさん行った。家族で過ごした記憶は、誰にも奪われない、私の宝物。

おまけ:

1.お気に入りのエビの蹴りぐるみを抱きしめる、お気に入りの黒猫(インク)を抱きしめる、私のお気に入りの娘(インク様の肉球がデカすぎてコラ画像っぽいが、実物です)

2.大学の講堂にて(娘撮影)