息子(10歳)は英語の本をさっぱり読まなくなった。この8月で、シンガポールにいたならば5年生に進級するはずの彼なのだが、2年生の時に読み始めた Diary of Wimpy Kid や Roald Dahl のチョコレートファクトリー諸々で止まったままである。

ちなみに彼は英語だけでなく日本語の本も読まない(日本語は怪盗ゾロリで止まっている)。4年生になった彼の頭の中はマイクラ(=マインクラフト)でほぼ占められている。スクラッチも大好きで、厚切りジェイソンがホストを務めている NHK の「Why programming」をかかさず見ている。

どう、ゲームだったら英語でするの?

息子:「やるやる〜♪」

ホンマかいな💢 じゃあシンガポールアカウントのグーグルプレイでダウンロード可能なドラクエ5の英語版でもやらせてやみるか。

チャララーン。入れてみました。懐かしいー。おおっ、ビアンカ、かわいいね!息子、大事にしろよ!将来はお前のヨメになるかも知れんのだぞ!

25年の時を経て、気分は天空の花嫁の「母」である。

しかし RPG でも結構英語の勉強になるものである。田舎言葉のような訛りを表現したものは私にはさっぱりわからないが、息子はさすがにささっと(適当に)読んでいる。考えてみれば「なんとかだべー」的な日本語だって、我々ネイティブの日本人なら適当に読み流せても、外国人には難しいだろう。

かくして私は毎夜息子と冒険の旅に出ている。お母さんと息子の日常のちょっとした非日常。人生で少しだけしか訪れない時間はありがたく楽しませてもらおう。

後日談:息子はあっさりビアンカをフって別の女と結婚していた。曰く、「一緒に旅するなら使える方がいいよね♪」だそうだ。息子の人生観が垣間見えた一瞬。。。