5月末から6月にかけて、シンガポールで開催された国際 RNA 学会に参加した。シンガポールには、2020年に個人的に遊びに行く企画を立てていたのだが、当然、コロナでその予定が流れてしまい、実に2015年にシンガポールを去って以来の訪問である。8年ぶりに元職場を訪問し、懐かしい元同僚たちと暑苦しいハグやらなんやらを交わしつつ、お掃除おばさんにまで捕まってしまい、ありがたいやら、嬉しいやら。

RNA学会は非常に刺激的で、コラボレーターとあれこれ議論をしたり、コミッティーメンバーに指名されたりで、忙しく過ごした。来年はイギリスだが、行かねばなるまい。。。その次はサンディエゴである。これまた懐かしい場所だ。今から楽しみにしている。今年の国際学会はシンガポールのサンテックシティで開かれ、私は徒歩圏内のブギスのホテルに滞在した。ブギスにはブギスジャンクションと呼ばれるショッピングモールがあるのだが、初日、夜遅く到着したので、まずそのショッピングモールのフードコートで早速シンガポール飯を堪能。懐かしすぎる。ブギスジャンクションの water playground、たまーに子供たちを連れてきたなあ。。。ショッピングモールの風景に滂沱の涙が溢れる怪しすぎるアラフィフ日本人女性とかどうなんだ。全てが懐かしい。

学会中日の1日は、夕方までのセッションだったので、その日にシンガポール在住の元メンバーたちとサンテックでご飯を食べたのだが、まあまあ、みんな順調に年取ってて、センセイは安心しました!(笑)ロビン・ライアン・アイキム・ジュンウェイ、ありがとう!!!ロビンのパートナーの PC(隣のラボの元院生)にもお礼を言いたい。当日に参加できなかった神テク・リーヘンにも、別途、会えることができた。めちゃめちゃ楽しかった。みんな、全然変わってない。三つ子の魂百までなんだなあ。。。あなた方は私の宝物です。人生の試練は絶え間なく襲ってくるけど(苦笑)、これからもそのままで、人生を切り開いてほしい。

元同僚の友人たちにも心からお礼を言いたい。チャイユ・グレッグ・ナウィード、ありがとう!チャイユは長年ラボを共有した戦友、ナウィードは日常のあれこれを相談できる兄貴分だった。永遠の遊び人(笑)・グレッグも相変わらずスーパークールなサイエンスを展開していた。マジでコラボできたらいいなと思っている。しかし、今は3児の父となったグレッグと子育てについて語れる日が来ると思わなかったよ。いやもう、人生って素敵すぎる。

MRT に乗っても、街を歩いても、シンガポールで暮らしていた頃の1シーンを思い出す。まだ小さかった子供たちの手を繋いで街を歩いた記憶。永遠に来ない冬。真上の月。真昼にできる自分の小さな小さな影。今はもういない猫たちと一緒に暮らしたコンドミニアム。違う世界で暮らしていたあの頃のことを忘れられない。懐かしい場所と懐かしい人々の記憶を抱えて人生は過ぎていく。