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FBSコロキウム 377回生理学研究室

講演

ナノ生体構造体嗅線毛のイオンチャネル活性とカルシウム濃度変化の実時間同時測定

竹内 裕子[生理学研究室|准教授]

日時 2025年1月21日(火)12:15〜13:00
場所 吹田キャンパス 生命機能研究科 生命システム棟2階 セミナー室
言語 日本語
世話人

竹内 裕子(准教授)
E-mail:takeuchi.hiroko.fbs[at]osaka-u.ac.jp
TEL:06-6879-7996

ナノ生体構造体嗅線毛のイオンチャネル活性とカルシウム濃度変化の実時間同時測定

ナノ直径の嗅細胞の線毛で、私達が匂いを感じる時に必要な信号増幅と嗅覚順応においてCa2+が同時に二役を司りながら、両者をうまく分離してコントロールしていることを明らかにした。そもそも、私達が匂いを感じる時は嗅細胞の線毛で匂い分子の持つ情報を受け取るところから始まる。化学情報は線毛上にあるイオンチャネルにより、生体電気信号へと変換され、脳へと情報を伝える。その機構を精密に知るためには生きた線毛で匂いを感じる応答や分子の動きを見ることが必要だが、線毛がナノスケールという微細構造体なので生理学試料としての取扱いが困難であった。そこで、ナノサイズレベルの生きた線毛の電気的な興奮を記録しながら、線毛内部のCa2+の動きを同時に可視化するという実験技術を開発した。今回のコロキウムでは生きた線毛の機能を知るために開発した複合デバイスと得られた結果について紹介する。

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