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生命機能研究科とは

研究科長からのメッセージ

大阪大学 大学院生命機能研究科 研究科長

「おもろい研究」を追求できる自由と、独創性の高いサイエンス

生命機能研究科は、2002年4月に細胞生体工学センターを中心に医学・基礎工学・理学部・工学研究科の研究室が集結して創設された大学院・研究科です。今年で20周年を迎えます。また、その母体となった細胞工学センターは、1982年4月に新たな生命科学のセンターとして創設されました。これまでの歴史40年間において、独創性の高い世界トップレベルの研究が数多く生まれ、多くの優れた科学者・人材を輩出してきました。

サイエンスは独創性(オリジナリティー)により評価されると、私は考えています。サイエンスの営みは、まだ誰にも知られていない本質を見つけ、自ら解く作業です。この本質を見抜く力は、人類がこれまでに発見し積み上げてきた知見を学び、自ら使うこと、新しい可能性に失敗しながらもチャレンジすることを繰り返す中で身についてゆくものです。能動的に自分の目で観察・実験しながら考え学ぶことです。その様な過程で、時に「おや、おかしいぞ!?」と思うことにぶつかります。また、「美しい!」「すごい!」「やばい!」と感動することに出会うかもしれません。教科書に書かれていないこと、間違っていることに気づくかもしれません。そんな時にまだ誰にも知られていない本質を見いだすチャンスが生まれます。気づきから論理的な直感が生まれ、決定的な実験ができた時、その人にしかできない独創性の高いサイエンスが誕生します。

生命機能研究科には「生命のはたらき」を明らかにすることを目標として、幅広い学問領域の優れた科学者が集結しています。「優秀な人材を集めれば、お互いが切磋琢磨し、それぞれがより優れた人材になり、組織も活性化する」故山村雄一先生(臨床免疫学者、元阪大総長)の言葉です。その中で私たちは、自らがおもしろいと思ったテーマ「おもろい研究」を追求できる自由を大切にしたいと考えています。生きている中では、ある場所ある時に偶然に集まったメンバーが必然のように組み合わされ、大きな発見に導かれることがあります。生命機能研究科は5年一貫制博士課程大学院として、優秀な大学院生と「おもろい研究」を追求できるチャンスを育み、切磋琢磨しながら一緒に独創性の高いサイエンスを創って世界を驚かせてゆきたいと考えています。

生命機能研究科概要

「生命」は子供が自然に触れて感じる純粋な不思議と驚きに満ちた世界。
私達がめざす生命機能研究科はその「生命」がシステムとして実現するあらゆる機能について、その原理と機構を解明する科学です。

当研究科は、生命科学の最先端を切り開くリーダーの育成を目指す研究機関です。近年、生命科学の分野にはゲノム情報の解読、ゲノム編集など大きな技術革新が相次ぎ、医薬・農業・材料工学などへ、従来では予想できない形での応用の可能性が広がり、またその一方で、生命の根源に迫る問いのいくつかが解決されようとしています。研究手法も高度化し、これまでの、遺伝学、生化学が主体のいわゆる「生物学」から光工学、情報工学、ロボット、AI等の他分野の先端技術を利用する複合的な分野へと変化しています。このような生命科学の新時代に対応するため、本研究科では、幅広い分野の教授陣を揃え、医学、工学、理学を融合した環境で5年一貫性の教育を行い、想像力に優れ、自分の研究で世界を切り開いていける、新時代のリーダーとなるべき人材を育てます。

多彩な視点や専門を持った人々の「これおもろいな!」という発想を集めて、「生命」の探求と可能性の追求を。
心から「おもろい!」と思える研究が、あなたを待っています。

2022年度入試説明会における研究科長挨拶

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