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FBSコロキウム 369回パターン形成研究室

講演

魚類ヒレ組織の形態形成を支えるコラーゲン線維の動態

黒田純平[パターン形成研究室|助教]

ゼブラフィッシュ生体組織におけるコラーゲン線維の蛍光イメージング

日野太夢[パターン形成研究室|特任研究員]

日時 2024年10月29日(火)12:15〜13:00
場所 吹田キャンパス 生命機能研究科 生命システム棟2階 セミナー室
言語 日本語
世話人

渡邉 正勝(准教授)
E-mail:watanabe-m[at]fbs.osaka-u.ac.jp
TEL:06-6879-7997

魚類ヒレ組織の形態形成を支えるコラーゲン線維の動態

コラーゲンは身体の中で最も豊富に存在するタンパク質であり、その重要性は、医学や美容において非常に強く認識されている。しかし、器官形成や組織の成長過程におけるその「動態」は不明な点が多い。我々は、魚類のヒレ先端部に規則正しく配向するアクチノトリキアと呼ばれるコラーゲン線維の構造体に着目し、新規コラーゲン特異的蛍光プローブを用いてライブイメージングを行うことにより「移動」「異方的成長」「選択的分解」といった、これまでに知られていなかった様々なダイナミクスを明らかにした。
Kuroda J*, Hino H, Kondo S. PNAS Nexus 2024

ゼブラフィッシュ生体組織におけるコラーゲン線維の蛍光イメージング

我々は、身体が透明なゼブラフィッシュを使って、生体組織、特に骨の形態形成におけるコラーゲン線維の蛍光標識の開発を進めてきた。細胞特異的プロモーターを用いてコラーゲン分子に様々な蛍光色のタンパク質を標識させることで、生きた個体の成長過程でのコラーゲン線維の動態変化を追跡する系の開発に成功した。また、異なる蛍光色で標識されたコラーゲン線維の動態を3Dで可視化することで、これまでに報告されていなかった骨の微細構造を発見することにも成功した。
Hino H, Kondo S, Kuroda J*. Bone Reports 2024

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