研究セミナー 二枚貝で働くプロモーターの発見と2023 Fallアメリカ大学院出願の情報共有

要旨

はじめまして、東北大学農学研究科修士2年のユンと申します。私の行ってきた海産二枚貝における遺伝子機能の研究、特にそのための手法の開発を目的とした二枚貝細胞で機能するプロモーターの発見の研究（Yoon et  al., PNAS 2022）をご紹介いたします。加えて、今年秋からアメリカで博士課程を始める予定で、アメリカ大学院2023 Fall PhD (Biology, Bioengineering) programへ出願した経験を皆さんと共有したいと考えています。一般的な時期より遅く準備を始め、コンタクトや出願書類もほぼ手探りの状態で受験しましたが、最終的に合格を得ることができました。これから受験を考えている方の希望に少しでもなれたらと思います。
 

参考文献

Yonn et al., (2022) Gene delivery available in molluscan cells by strong promoter discovered from bivalve-infectious virus. PNAS 2022 e2209910119
 

経歴等

2017年10月に東北大学農学部Applied Marine Biology course （Global 30プログラム）に入学後、2020年より同大学の水圏動物生理学研究室に配属する。2021年9月学部卒業後から現在まで、同研究室で修士課程に在学中。研究室では主に海産二枚貝を対象にした研究を行い、2022年11月に「軟体動物細胞で機能するウイルスプロモーターの発見」の研究論文がPNASに掲載。2023 Fall Admissionで、アメリカ大学院PhD programへ出願し、Caltech (Biology)、Yale (MCGD)、Stanford (Bioengineering)から合格を受け、Stanfordへ入学予定。