FBSコロキウム 278回RNA生体機能研究室
講演 |
霊長類特異的なHSATIII lncRNAsの多機能性 二宮 賢介[RNA生体機能研究室・特任講師] |
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日時 | 2021年9月16日(木)12:15〜13:00 |
場所 | Zoomでのオンラインセミナーとなります:参加に必要なミーティングリンク、ID、パスワードは事前に、関係者へメールにてご連絡致します。 |
言語 | 日本語 |
世話人 |
山崎 智弘 特任講師(参加が難しい場合には、廣瀬哲郎 教授) |
霊長類特異的なHSATIII lncRNAsの多機能性
熱ストレス下の霊長類細胞特異的に転写されるHSATIII lncRNAは、核内で特異的なRNA結合蛋白質(RBP)を集積し、nuclear stress body(nSB)と呼ばれる巨大な核内構造体を形成するarchitectural RNAである。近年、私達は、nSBが熱ストレス条件下で形成された後、熱ストレス除去後の回復過程で経時的に構成因子の種類や修飾を変化させていくこと、さらにその特性によって、熱ストレス回復の初期に機序の異なる2つのスプライシング制御機構の共通の足場となって、400種以上に及ぶmRNAの発現を制御していることを報告してきた。さらに最近になって、HSATIIIlncRNAの細胞質における第3の分子機構を見出したので、それらを併せて紹介したい。