FBSコロキウム 267回脳情報通信融合研究センター(CiNet)
講演 |
ヒトの運動記憶形成メカニズムの解明と応用:行動学的研究 平島 雅也[主任研究員・情報通信研究機構 未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター] |
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日時 | 2021年5月20日(木)12:15〜13:00 |
場所 | Zoomでのオンラインセミナーとなります:参加に必要なミーティングリンク、ID、パスワードは事前に、関係者へメールにてご連絡致します。 |
言語 | 日本語 |
世話人 |
田口 隆久 CiNet副センター長 |
ヒトの運動記憶形成メカニズムの解明と応用:行動学的研究
運動は手続記憶に分類される。言葉では表現できない運動の仕方が脳内でどのように形成されるのかは、これまで神経科学的アプローチと行動学的アプローチによって相補的に解明されてきた。従来、運動制御のエッセンスが凝縮された腕到達運動を対象にした研究が盛んに行われてきたが、実社会の問題へ適用するには不十分な点も多い。本発表では、歩行や車運転などの連続的な動作を対象にした最新の研究成果を2つ紹介する。1)制御対象の時間遅れ特性は、必ずしも時間として脳内に獲得されないこと、2)歩行の運動記憶を実験的に書き換えられることについて述べる。