FBSコロキウム 252回免疫細胞生物学研究室
講演 |
骨芽細胞の細胞外小胞を介した細胞間コミュニケーションの機序解明 上中麻希[大学院生] |
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日時 | 2020年10月15日(木)12:15〜13:00 |
場所 | Zoomでのオンラインセミナーとなります:参加に必要なサインイン情報等は当日の午前中に、関係者へのメールにてアナウンス致します。 |
言語 | 日本語 |
世話人 |
世話人:菊田 順一 |
骨芽細胞の細胞外小胞を介した細胞間コミュニケーションの機序解明
骨は、常に新しく生まれ変わるダイナミックな臓器です。古い骨を溶かす“破骨細胞”と新しい骨を造る“骨芽細胞” が互いに協調して働くことによって、骨の構造が緻密に形作られています。骨の再構築は破骨細胞分化により開始され、破骨細胞により古い骨が溶かされた後、骨芽細胞により新しい骨が造られ、溶かされた部分が完全に覆われます。この一連のサイクルが繰り返されることで骨量が維持されています。この骨の再構築を骨リモデリングと呼びます。最近私たちは、リモデリングの最後の過程である骨形成期における骨芽細胞の動態をライブイメージングで解析した結果、細胞外小胞を介して骨芽細胞間でコミュニケーションをしていることを発見しました。本コロキウムでは、骨芽細胞由来の細胞外小胞が骨形成に及ぼす影響とそのメカニズムについて御紹介します。