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2015.12.21 受賞・報道 吉森保教授(細胞内膜動態研究室)が上原賞に選ばれました。

上原賞は、上原記念生命科学財団が「顕著な功績をあげ、引き続き活躍中の研究者」を顕彰するものです。平成27年度の受賞者に吉森保特別教授(細胞内膜動態研究室)が選ばれました。受賞対象になった研究業績は「哺乳類オートファジーの分子機構と生理機能の研究」です。

以下に授賞理由を掲載します。


「哺乳類オートファジーの分子機構と生理機能の研究」

オートファジーとは、細胞内のたんぱく質や小器官をリソソームへ輸送して分解する主要な細胞内分解システムである。大隅良典博士による出芽酵母の先駆的研究において、遺伝学的解析によりオートファジーに必須な多種類の遺伝子が発見された。その後、哺乳類オートファジーの研究においては、吉森保・水島昇両博士によって、哺乳類オートファジー因子の同定、オートファゴソームマーカーの特定、オートファゴソーム蛍光標識マウスの作製など共同して行われた。更に、吉森博士は、オートファジーの分子機構と膜創生の解明、オートファゴソーム形成場の特定、病原性細菌や損傷リソソームを除去する選択的オートファジーの発見と疾患における重要性を見出し、水島博士は、機能欠損マウスを初めて作製し、オートファジー遺伝子の機能解析、オートファジーの生理学的・病態生理学的意義を解明した。オートファジー研究を飛躍的に発展させた世界を先導する独創性の高い研究業績である。

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