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2004.6.17 受賞・報道 平野俊夫教授(免疫発生学研究室)が第45回藤原賞を受賞しました。

平成16年6月17日(木)学士会館で、平野俊夫生命機能研究科長が、第45回藤原賞を受賞しました。受賞理由は「サイトカインの分子生物学的研究」です。藤原賞は、藤原科学財団が自然科学の研究者に贈っている学術賞であり、物理・数学、工学、化学、医学、生物・農学の5分野から毎年2名が選出されます。同財団は、王子製紙を築いた製紙王の藤原銀次郎氏が正力松太郎読売新聞社主(当時)の協力で設立したものであり、同賞の受賞者としては、一昨年ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊東大名誉教授(第38回受賞)や本学の金森順次郎元総長(第40回受賞)、岡田善雄名誉教授(第20回受賞)なども名を連ねるなど権威のある賞です。

今回で45回を数えるが、平野俊夫教授と高次元双有理幾何学理論を建設した森重文京大教授が受賞しました。インターロイキン6などのサイトカインは免疫応答、アレルギー反応、炎症反応、造血、骨形成等で重要な役割を果たしている。平野教授はインターロイキン6を発見するとともに、その作用機構を明らかにしました。さらにインターロイキン6の異常で関節リウマチなどの自己免疫疾患が発症することを明らかにしました。平野教授らの基礎研究は、現在同疾患治療に向けた臨床研究へと結びついています。さらに、免疫学を超えて、発生学、再生医学、癌研究に共通の基本原理の解明に向かっての新しい生命科学の領域へと発展しつつあります。

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