SEARCH

PAGETOP

2008.7.9 受賞・報道 「両眼立体視の脳内メカニズム解明への貢献」藤田一郎教授(認知脳科学研究室)が日本神経科学学会で時實利彦賞講演を行いました。

平成20年7月9日、東京国際フォーラムにおいて開催された第31回日本神経科学大会で、藤田一郎教授(認知脳科学研究室)による時實利彦賞受賞講演が多くの聴衆を前に行われました。「両眼立体視:2つの目と2つの皮質経路でみる3D世界」というタイトルで、ヒトを含む霊長類の大脳内の一次視覚野(V1)を起点とする2つの皮質経路、すなわち腹側経路と背側経路における両眼立体視のメカニズムに関する講演が行われました。講演では、どのようにして両眼立体視による3次元世界の奥行きに関する情報が神経細胞の発火により表現され、多層の神経回路により行動に利用できる形に変換されているかという興味深い問題について、自身と研究室のメンバーよる多くの研究成果をまとめました。これらの2つの経路が担う役割と両眼立体視に関する情報処理について、最先端の知見を専門外の研究者にもわかりやすく解説しました。

PAGETOP