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FBSコロキウム 195回幹細胞・免疫発生研究室

講演

造血幹細胞ニッチで特異的に高発現する転写因子Ebf3は骨髄腔の維持に必須である

清家正成[幹細胞・免疫発生研究室]

日時 2018年10月10日(水)12:15〜13:00
場所 生命機能研究科 生命システム棟2階 セミナー室
世話人

杉山立樹(幹細胞・免疫発生研究室)
Tel: 06-6879-7968
E-mail: sugiyama[at]fbs.osaka-u.ac.jp

造血幹細胞ニッチで特異的に高発現する転写因子Ebf3は骨髄腔の維持に必須である

骨髄は骨で囲まれた空間を満たす造血組織である。全ての血液細胞を生み出す造血幹細胞は、成体では骨髄のニッチと呼ばれる特別な微小環境により維持されている。造血幹細胞の維持に必須のサイトカインCXCL12とSCFを骨髄内で高発現する細網細胞(CAR細胞)は、造血幹細胞ニッチの主要な構成細胞であり、骨芽細胞と脂肪細胞に分化できることが示されている。しかしながら、CAR細胞が骨髄の間葉系幹細胞であるか否かは十分明らかでない。また、大部分のCAR細胞では、造血の場である骨髄腔や造血幹細胞ニッチを維持するために、骨芽細胞への分化が抑制されているが、その制御機構は不明である。本セミナーではこれらの問いに対する我々の最新の研究成果を紹介したい。

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