FBSコロキウム 215回日本電子YOKOGUSHI協働研究所
講演 |
クライオ電子顕微鏡による生体試料の構造解析:主にべん毛モーター 加藤貴之[日本電子YOKOGUSHI協働研究所] |
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日時 | 2019年7月4日(木)12:15~13:00 |
場所 | 吹田キャンパス 生命機能研究科 生命システム棟2階 セミナー室 |
言語 | 日本語 |
世話人 |
加藤貴之(日本電子YOKOGUSHI協働研究所) |
クライオ電子顕微鏡による生体試料の構造解析:主にべん毛モーター
べん毛モーターは約30種類の蛋白質からなる複合体で、膜内外にできる陽イオンの電気化学ポテンシャルを運動エネルギーに変換する回転モーターである。その回転数はF1マシンのエンジンに匹敵する300Hzという非常に高速回転であるにもかかわらず、エネルギー変換効率はほぼ100%と試算される非常に高性能なモーターである。その回転メカニズムを明らかにするため、クライオ電子顕微鏡による構造解析を行っている。クライオ電子顕微鏡による構造解析は、試料に対する制限が少なく、特に大きな複合体に対しては近年第一選択的に使われる手法に成長した。本コロキウムではクライオ電子顕微鏡によるべん毛モーターの構造解析と、JEOLと共同開発した新しいクライオ電顕による世界最高分解能の結果について紹介する。