FBSコロキウム 430回知覚・認知神経科学研究室
| 講演 |
LLM時代の言語研究:言語理論と脳をつなぐ橋渡し仮説としての言語モデル 杉本 侑嗣[知覚・認知神経科学研究室|准教授] |
|---|---|
| 日時 | 2026年11月17日(火)12:15〜13:00 |
| 場所 | 吹田キャンパス 生命機能研究科 生命システム棟2階 セミナー室 |
| 言語 | 日本語 |
| 世話人 |
西本 伸志 (教授) |
LLM時代の言語研究:言語理論と脳をつなぐ橋渡し仮説としての言語モデル
ChatGPTなどの対話AIを支える大規模言語モデル(LLM)は人間のように言葉を操り、近年、その内部の状態が人間の脳活動をよく予測することも報告されています。しかし、それはLLMが人間と同じように言語を処理していることを意味するのでしょうか。本発表では、この問いを出発点に、言語モデルを用いて人間の言語処理と脳のしくみに迫る「計算心理・神経言語学」の考え方を紹介します。具体的には、物語を読む・聞く際の脳活動や読み時間と、言語モデルの予測を比較する方法を解説し、文の階層構造を考慮するモデルが日本語を読む際の脳活動をよく説明した研究などを紹介します。最後に、LLMの予測精度の高さをどう解釈すべきかを含め、今後の課題を議論します。
