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FBSコロキウム 406回神経可塑性生理学研究グループ

講演

昼行性霊長類コモンマーモセットを用いた概日リズム観察モデルの確立

政井 晴雄[理学研究科大学院生(博士後期課程1年)]

日時 2026年1月20日(火)12:15〜13:00
場所 吹田キャンパス 生命機能研究科 生命システム棟2階 セミナー室
言語 日本語
世話人

冨永 恵子(准教授)
E-mail:tominaga.keiko.fbs[at]osaka-u.ac.jp
TEL:06-6879-4662

昼行性霊長類コモンマーモセットを用いた概日リズム観察モデルの確立

地球上の生物には、遺伝子発現から個体レベルまでさまざまな現象において概日リズムが観察される。概日リズムを駆動する体内時計の仕組みに関する研究は、多様な階層の生物を対象として活発に行われている。哺乳類では、主にマウス、ラット、ハムスターなどのげっ歯類を用いた研究を通じて、多くの知見が蓄積されてきた。これらのげっ歯類は夜行性で、一日に何度も睡眠と覚醒を繰り返す多相性睡眠を示す。一方、ヒトは昼行性であり、通常は昼間に連続して覚醒し、夜間に連続して睡眠をとる単相性睡眠パターンを示す。近年、シフト勤務や夜型生活などによる概日リズムの乱れが引き起こす、睡眠障害や生活習慣病リスクの増加が懸念されている。そのため、ヒトと同様の睡眠・覚醒リズムを持つ昼行性動物モデルを確立する必要性が高まっている。本セミナーでは、小型の昼行性霊長類であるコモンマーモセットを用いた実験系の確立に向けた我々の取り組みについて紹介する。

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