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リトリート・交流会 第17回研究教育交流会

日時 2025年10月21日(火)
場所 大阪大学吹田キャンパス銀杏会館

当研究科は「生命」の原理と機構の解明を目指し、分野横断的な研究環境を整備して世界をリードするような研究教育拠点を打ち立てるべく、設立されました。異分野融合研究を推進するためには、それぞれの研究グループの教職員、大学院生がお互いに交流する場が必要になります。その一助とするため、設立当初から毎年、基幹講座、協力講座から兼任教員まで一堂に会する「研究教育交流会」を開催してきました。

研究教育交流会は二部にわかれ、おもに前半はホール等での講演、後半はポスターによる研究紹介が行われます。このたびの前半では、2024年以降に発足した研究室の主宰者による研究紹介に加え、当研究科にも在籍されていた徳島大学の竹本龍也教授に特別講演をしていただきました。竹本教授には当研究科の旧形態形成研究室(主宰者:近藤寿人教授、2013年度転出)で発生生物学の道を歩み始めた頃から、徳島大学で研究室を主宰し、また、ゲノム編集技術の会社を創業するに至るまでの取り組みを紹介していただきました。

  • 「統合的スクリーニングを用いたがんの新しい病態理解と治療応用」(がん病理学研究室|井上大地教授)
  • 「倍数性変化に着目した新しいがん医療の開発」(倍数性病態学研究室|松本知訓准教授)
  • 「私たちの意識は脳内でどのように生み出されるのか?」(脳工学研究室|鈴木基高教授)
  • 「原腸陥入期における中胚葉細胞の産生メカニズム」(徳島大学先端酵素学研究所発生生物学分野|竹本龍也教授)

後半のポスター発表は、研究グループごとに研究内容を他分野のひとにわかりやすく伝えるという趣旨のもとで行われます。このたびは基幹講座、協働研究所、特別研究推進講座に限らず、連携講座、兼任教員の研究室も参加して27研究グループによる研究紹介が行われました。分子生物学、細胞生物学、生化学、発生生物学から脳科学、医学、工学、物理学まで、44枚のポスターが並ぶなかでの異分野交流です。限られた時間のなかで参加者が好みの発表をひとつ選ぶ投票も行われ、基幹講座から染色体生物学研究室とミトコンドリア動態学研究室が、また、兼任教員の研究室から生体機能イメージング研究室がベストポスター賞に輝きました。

参加者から寄せられた声に、他の分野の研究を知りたい、また、他の研究室のひとと交流したいというものが多くありました。当研究科のメンバーが一堂に会する交流会は年に一回で、研究教育交流会は短時間ですが、異なる分野、異なる研究室の交流のきっかけのひとつとなります。来年は合宿形式のリトリートが予定されていますので次回の研究教育交流会は二年後になりますが、リトリートなどでの取り組みもふまえ、企画もいっそうの工夫をして継続して開催することが求められます。

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