その他イベント 「工夫しだいで研究の幅がひろがる」(高校生向けサイエンスツアーより)
日時 | 2025年8月19日(火) |
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場所 | 染色体生物学研究室、プロトニックナノマシン研究グループ、日本電子YOKOGUSHI協働研究所、1分子生物学研究室、知覚・認知神経科学研究室、幹細胞恒常性システム研究室、ユビキチン生物学研究室、光物性研究室ほか |
今年も高校生向けの科学体験ツアーが開催されました。平岡泰名誉教授による講演と研究室での実習をとおして「研究」のおもしろさを感じてもらおうというものです。「生命」の「階層性」をカバーするように幅広い分野の研究者が集う当研究科の特徴を活かしたプログラムで、分野を超えて「生命機能学」を体験していただきます。
学校名 | 兵庫県立神戸高等学校 |
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参加人数 | 27名 |
このたびの実習は以下の七つのコースから二つを選んで体験するというものでした。
- 生きている細胞を蛍光でみる
- バクテリアの泳ぎと形えお光学顕微鏡と電子顕微鏡で拡大して見る
- 生きた細胞の中のタンパク質1個の動きをみる
- 見る・聞くを支えるヒト脳活動の解析
- イメージングから理解する毛包形成のしくみ
- 酵素の触媒活性を可視化する
- 光の物理から量子力学へ
六人までのグループでそれぞれの研究室にわかれ、午前と午後にひとつずつ、選んだコースの研究室で二時間の実習に参加していただきます。それぞれのコースのインストラクター(大学院生から研究室主宰者まで)の案内で、研究の対象についてわかっていることについて理解を深め、また、わかっていないことについてどのようにアプローチしていくのか、そして実験で得られるデータをどのように扱うのかということを、実際に顕微鏡で細胞を観察したり、細胞から抽出した酵素(タンパク質)のはたらきを可視化したり、脳活動を測定したデータを解析するというものでした。
実習を終えて「いままでふれたことのなかった分野とか、その奥深くまで学んだことがなかった分野に対して興味をもてるきっかけになって、もっと学んでみたいと思えることが増えました」「タンパク質の動きについての観察をするなかで、高度な技術を使うということだけでなく、ちょっとした工夫で詳しく解析できるようになっているということにとても驚いて、工夫しだいで研究の幅がひろがるということがとてもすばらしいことだと思いました」という感想をいただきました。
当研究科ではスーパーサイエンスハイスクール指定校など、府内外の高等学校向けに随時、研究室紹介を行なっています。研究室独自のプログラムを通して科学、研究への理解を深めていただきます。