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FBSコロキウム 396回RNA生体機能研究室

講演

RNAの抽出性に着目した機能性lncRNA同定へのアプローチ

藤原奈央子[RNA生体機能研究室|助教]

日時 2025年9月30日(火)12:15〜13:00
場所 吹田キャンパス 生命機能研究科 生命システム棟2階 セミナー室
言語 日本語
世話人

山崎 智弘(准教授)
E-mail:t.yamazaki.fbs[at]osaka-u.ac.jp
TEL:06-6879-4675

RNAの抽出性に着目した機能性lncRNA同定へのアプローチ

ヒトゲノムからは多数の長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)が転写されており、遺伝子発現制御において重要な役割を果たすことが示唆されています。しかし、その多くはいまだに機能が明らかにされていません。私たちは、こうした未解明のlncRNAをより効率的かつ網羅的に探索するため、「難抽出性RNA(semi-extractable RNA)」という分子特性に着目しています。難抽出性RNAは、従来のRNA抽出法では回収が困難なRNA群であり、非膜オルガネラの構造的基盤となるアーキテクチャルRNA(arcRNA)など、生理機能に深く関与する分子を含んでいます。本発表では、RNAの抽出性という新たな視点を取り入れることで、これまでの解析では見落とされがちであった機能性lncRNAを効率的に見いだすための私たちのアプローチを紹介します。

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