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FBSコロキウム 395回エピゲノムダイナミクス研究室

講演

脱メチル化酵素を欠損したXY胚生殖腺における性分化

佐々木 馨那[エピゲノムダイナミクス研究室|大学院生(D1/D5)]

Sry発現制御に関与するエピジェネティクス因子の探索

鵜野 耀子[エピゲノムダイナミクス研究室|大学院生(D4/D5)]

日時 2025年9月9日(火)12:15〜13:00
場所 吹田キャンパス 生命機能研究科 生命システム棟2階 セミナー室
言語 日本語
世話人

前田 亮(特任助教)
E-mail:rmaeda[at]fbs.osaka-u.ac.jp
TEL:06-6879-4672

脱メチル化酵素を欠損したXY胚生殖腺における性分化

Sry発現制御に関与するエピジェネティクス因子の探索

ヒトを含む哺乳類は、性染色体の組み合わせがXYであればオスに、XXであればメスに分化する。Y染色体上にはオス化に必要な性決定遺伝子Sry(Sex-determining region Y)が存在し、その発現様式は極めて厳密である。すなわち、Sryは性的に未分化な生殖腺の特定の細胞種で特定の時期にのみ発現する。このSryの発現の厳密性は生殖腺のオス化(精巣化)に必須であり、Sry発現量が十分でなかった生殖腺や発現のタイミングがずれた生殖腺は卵巣へと分化してしまう。Sryの厳密な発現様式を支える分子基盤は長らく不明であったが、当研究室は、エピジェネティックな制御が重要な役割を果たしていることをこれまでに明らかにしてきた。今回のコロキウムでは、単一細胞RNAシーケンシングで明らかになったマウス胎仔生殖腺のオス化とメス化の経路について、およびSryの発現制御に関わる新たなエピジェネティック制御因子の機能について紹介する。

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