リトリート・交流会 第16回研究教育交流会
日時 | 2023年9月8日(金)14:00〜18:30 |
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場所 | 生命機能研究科生命システム棟2階セミナー室・ラウンジ |
当研究科は「生命」の原理と機構の解明を目指し、分野横断的な研究環境を整備して世界をリードするような研究教育拠点を打ち立てるべく、設立されました。異分野融合研究を推進するためには、それぞれの研究グループの教職員、大学院生がお互いに交流する場が必要になります。その一助とするため、設立当初から毎年、入試合格者発表後に、基幹講座、協力講座から兼任教員まで一堂に会する「研究教育交流会」を開催してきました。
研究教育交流会は、さまざまな分野のひとが気軽に意見を交換し合うことができる場です。交流会の前半は研究グループによる講演や討論にあてられ、各研究グループの最もホットなテーマについての研究紹介がなされたり、当研究科の未来についての討論がなされたり、毎年、さまざまな取り組みがなされてきました。十五回のうちには、卒業生を招待してキャリアパスについて議論したこともあれば、留学生との座談会を開催したこともありました。また、事務部へスポットが当てられたこと、研究科長と副研究科長による白熱教室がやってきたこともありました。
十六回目となるこのたびは、コロナ禍で途絶えて以来の開催となり、前半は2020年以降に発足した6研究室の主催者による研究紹介がなされました。細胞生物学、生化学から脳科学までバラエティ豊かに、それぞれの研究の楽しさ、魅力がリレーされてゆきました。
- 「Functional Exploration of Noncoding RNA」(RNA生体機能研究室|廣瀬哲郎教授)
- 「脳の潜在情報表現を探る」(知覚・認知神経科学研究室|西本伸志教授)
- 「骨格ができるしくみを調べ、軟骨疾患の治療方法を開発する/軟骨をあきらめない」(組織生化学研究室|妻木範行教授)
- 「シングルセル解析を応用した脳・神経回路の発生と生理機能の解析」(1細胞神経生物学研究室|堀江健生教授)
- 「様々なユビキチンコードがつかさどる生物学:炎症とプロテオスタシス」(ユビキチン生物学研究室|池田史代教授)
- 「Unveiling the developmental origins of homeostatic system」(幹細胞恒常性システム研究室|森田梨津子准教授)

後半は懇親会とともに、それぞれの研究グループのポスターによる研究紹介が行われました。ポスター発表は講演とおなじように、最新の研究成果を専門学会で同分野のひとにアピールするのではく、他分野のひとにわかりやすく伝えるという趣旨のもとで行われる研究紹介です。研究グループごとの色を出したポスターをまえにして研究室の雰囲気や実際の活動についてふだんはきけないような話にも及び、他の研究グループの知り合いをつくることができます。
このたびは会場の制約もあり、基幹講座、協働研究所、特別研究推進講座の24研究グループのポスター発表に限られましたが、次回の研究教育交流会では協力講座、連携講座、兼任教員の研究グループを含め、いっそう広範囲にわたることが望まれます。