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FBSコロキウム 382回ナノ・バイオフォトニクス研究室

講演

生体試料の粘弾性計測のためのブリルアン散乱分光法

石田 花菜[ナノ・バイオフォトニクス研究室|大学院生]

日時 2025年4月22日(火)12:15〜13:00
場所 吹田キャンパス 生命機能研究科 生命システム棟2階 セミナー室
言語 日本語
世話人

石飛 秀和(准教授)
E-mail:h-ishito[at]fbs.osaka-u.ac.jp
TEL:06-6879-4617

生体試料の粘弾性計測のためのブリルアン散乱分光法

多くの生物学的機能や疾患の病態生理は、細胞・組織内外の力学的特性と密接に関連してため、その詳細な機序の解明には力学計測が不可欠である。これまで原子間力顕微鏡やマイクロピペット吸引法などが生体試料の力学特性評価法として広く利用されてきた。しかし、これら従来の力学特性評価法はin vivoでの生体計測には適していない。近年、非破壊的かつ高精度に粘弾性を測定することが可能な測定法として、ブリルアン散乱分光法が注目されている。ブリルアン散乱とは、入射光が試料中の弾性波と相互作用することで入射光の振動数がわずかにシフトする光学現象であり、その散乱スペクトルから試料の粘弾性を定量的に測定することが可能である。本コロキウムでは、井上研究室で開発している生体計測のためのブリルアン散乱分光法を紹介する。

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