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FBSコロキウム 359回生体機能分子計測研究室

講演

大腸菌走化性受容体クラスターを3次元デコンボリューション法で観察する

福岡 創[生体機能分子計測研究室|准教授]

日時 2024年6月25日(火)12:15〜13:00
場所 吹田キャンパス 生命機能研究科 生命システム棟2階 セミナー室
言語 日本語
世話人

福岡 創(准教授)
E-mail:fukuoka.hajime.fbs[at]osaka-u.ac.jp
TEL:06-6879-4429

大腸菌走化性受容体クラスターを3次元デコンボリューション法で観察する

大腸菌は外界の刺激に対して自身にとって好ましい方向へ進む走化性を示す。外環境刺激は5種類の走化性受容体(Tar、Tsr、Trg、Tap、Aer)で認識され、これらの受容体はヒスチジンキナーゼCheAやアダプタータンパク質CheW と共に、細胞極に1万分子以上で構成された巨大な受容体クラスターを形成する。クラスター内で受容体が互いに相互作用しシグナルを増幅することで、わずかな走化性刺激にも応答することが可能である。電子顕微鏡を用いた報告によると、受容体クラスターは細胞極で規則的なアレイ構造を形成しているとされている。私たちは生きた細胞が情報伝達を行う際の受容体クラスターの構造や状態を調べるため、受容体や走化性タンパク質のGFP融合体を用いて、これらの蛍光観察像をデコンボリューション法で3次元解析を行った。その結果、大腸菌の走化性受容体が細胞極にリング様の構造としてクラスター化することが観察された。本コロキウムでは、これらの結果について議論する。

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