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FBSコロキウム 349回高磁場NMR分光学研究室

講演

新しい溶液NMR法を用いた蛋白質の構造動態解析法の開発

宮ノ入 洋平[高磁場NMR分光学研究室|准教授]

日時 2024年1月23日(火)12:15〜13:00
場所 吹田キャンパス 生命機能研究科 生命システム棟2階 セミナー室
言語 日本語
世話人

宮ノ入 洋平(准教授)
E-mail:y-miyanoiri.protein[at]osaka-u.ac.jp
TEL:06-6105-6078

新しい溶液NMR法を用いた蛋白質の構造動態解析法の開発

近年の構造生物学研究では、生体高分子の立体構造と共に、それらの動態情報を理解することが重要視されている。溶液NMR法は、蛋白質動態を原子分解能で捉えることが出来るユニークな手法であることから、生命機能の理解のみならず、創薬研究などへの応用展開についても注目されている。しかし、分子量増大に伴うNMRシグナルの縮重や低感度化が大きな障壁となっており、適用範囲が限られていた。我々は、これまでに独自の安定同位体標識技術を駆使し、高分子量蛋白質の動態構造を捉える手法の開発を進め、「分子量の壁」の打破に取り組んできた。本稿では、べん毛モーター蛋白質の一つであるFliG蛋白質およびT細胞活性化シグナルを制御するPI3K蛋白質を対象に、蛋白質間相互作用に伴う動態変化と生命機能発現との相関関係についてNMR法を用いて解析例を紹介する。

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