FBSコロキウム 337回RNA生体機能研究室
講演 |
膜のないオルガネラ同士が分離して存在するための分子メカニズム 高桑 央(RNA生体機能研究室・特任研究員・北海道大学大学院医学院博士課程 (D4/D4)) |
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日時 | 2023年10月3日(火)12:15〜13:00 |
場所 | 吹田キャンパス 生命機能研究科 生命システム棟2階 セミナー室 |
言語 | 日本語 |
世話人 |
山崎 智弘 [特任講師(常勤)] |
膜のないオルガネラ同士が分離して存在するための分子メカニズム
真核生物の細胞内には膜を持たないオルガネラが多数存在し、様々な細胞内現象の場として機能する。非膜オルガネラは相分離と呼ばれる身近な物理現象によって形成される液滴であることが明らかとなり、膜を使わずに細胞空間を区画化する機構は大きな注目を集めている。しかしながら、細胞内に多数存在する非膜オルガネラ同士が混じり合わずに独立して存在するための分子機構は未だ明らかとなっていない。私たちは、この分子機構を解明するためにパラスペックルと核スペックルという2つの非膜オルガネラをモデルとして研究を行ってきた。本セミナーでは、これまでの研究成果を報告するとともにRNAを骨格として形成される非膜オルガネラ研究の今後の展望についても紹介する。