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FBSコロキウム 329回知覚・認知神経科学研究室

講演

サル大脳中次視覚野における局所神経集団の視覚情報表現

波間 智行[知覚・認知神経科学研究室・助教]

日時 2023年6月20日(火)12:15〜13:00
場所 吹田キャンパス 生命機能研究科 生命システム棟2階 セミナー室
言語 日本語
世話人

西本 伸志 教授
E-mail:nishimoto.shinji.fbs[at]osaka-u.ac.jp
TEL:06-6879-4434

サル大脳中次視覚野における局所神経集団の視覚情報表現

我々は、身体から遠く離れた物体でも、その形状やテクスチャ(表面材質)を認識することができる。そのような驚くべき能力 - 物体認識- には、大脳皮質の腹側皮質視覚経路と呼ばれる脳領域が関与する。この腹側視覚経路の中間段階に位置する部位である、中次視覚野V4野のニューロン(神経細胞)が視覚刺激の輪郭形状やテクスチャの符号化に深く関与していることが明らかになってきた。このような輪郭形状・テクスチャ符号化に関与するV4ニューロンが、大脳皮質内でどのように分布するのかを調べることは、V4野の皮質局所のニューロン集団における形状・テクスチャ情報の処理様式を解明するために重要である。私たちは、2次元形状やテクスチャ画像を注視するサルを対象に、V4野に多チャンネル記録電極を刺入し、様々な皮質深度に位置するV4ニューロンから神経活動を同時計測する実験を行った。本講演では、その実験に対する最新の解析結果を紹介する。

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