FBSコロキウム 284回パターン形成研究室
講演 |
節足動物特有の脱皮による形態形成メカニズム「折り畳み&展開システム」について 足立 晴彦[パターン形成研究室・D5/D5] |
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日時 | 2021年11月11日(木)12:15〜13:00 |
場所 | Zoomでのオンラインセミナーとなります:参加に必要なミーティングリンク、ID、パスワードは事前に、関係者へメールにてご連絡致します。 |
言語 | 日本語 |
世話人 |
渡邉 正勝 准教授 |
節足動物特有の脱皮による形態形成メカニズム「折り畳み&展開システム」について
硬いクチクラに覆われている節足動物は、成長をするために通常脱皮を行う。脱皮の際に大きな外部器官が突然出現する場合がある。例えば、カブトムシの角は幼虫時には存在せず蛹への脱皮時に突然現れる。では、このような形態形成はどのように達成されるのだろうか?これまで近藤研究室は、①脱皮に先立ち、古い外骨格の内側に新しい外骨格を「折り畳んだ」状態で作っておき、②これを脱皮時に物理的に展開するという2 段階の発生機構が、これを可能にしていることを見出してきた。本コロキウムでは、カブトムシの角の折り畳み形成の制御について最近明らかとなってきたことに加え、カブトムシ同様に脱皮時に大きな三次元形態変化を伴う、ツノゼミのヘルメット形成についても紹介したい。また、演者は、ヒューマンウェアイノベーション博士課程プログラムに所属しており、プログラムメンバーと共同で、カブトムシ幼虫の掘進メカニズムの解明というテーマにも取り組んでいる。それらの活動についても紹介できればと思う。
