FBSコロキウム 211回プロトニックナノマシン研究グループ
講演 |
環境変化に応じたべん毛モーターの固定子再編成における自律的制御 南野徹[プロトニックナノマシン研究グループ] |
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日時 | 2019年5月16日(木)12:15~13:00 |
場所 | 吹田キャンパス 生命機能研究科 生命システム棟2階 セミナー室 |
言語 | 日本語 |
世話人 |
南野徹(プロトニックナノマシン研究グループ) |
環境変化に応じたべん毛モーターの固定子再編成における自律的制御
べん毛モーターは回転子とその周りに配置される10個程度の固定子からなる。プロトンやナトリウムイオンなどの陽イオンが固定子に流れると、固定子が回転子リング構成蛋白質であるFliGと相互作用し、その結果べん毛モーターは回転する。べん毛モーターは回転運動マシナリーとして働くだけではなく、環境変化を感知するバイオセンサーとしても機能する。最近、べん毛モーターの固定子複合体が外環境変化を感知し、回転子リング複合体の周りに配置される固定子の数を自律的に制御することを見出した。本コロキウムでは、環境変化に応じたべん毛モーターの固定子再編成における自律的制御メカニズムについての最新の知見を紹介する。