研究セミナー 植物が花粉をrejectする分子メカニズム
講演 |
藤井壮太[東京大学大学院農学生命科学研究科・准教授] |
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日時 | 2021年3月05日(金)16:00〜 |
場所 | Zoomによるセミナー |
世話人 |
深川竜郎(生命機能研究科) |
有性生殖は多様な遺伝子型を集団中に創り出し、維持することで、生物集団が予測不可能な未来へと適応するための手段である.植物は動けないため、昆虫などの媒介者が花粉を雌しべに運搬することで受精し子孫を残すことができる.そのため、自己や非自己の花粉、同種のみならず異種の花粉、更には(真菌、細菌、ウイルスなどを含む)花粉以外の雑多な粒子までもが運ばれてくる可能性がある.従って、雌しべに様々な分子フィルターを備え数多の花粉をrejectし、資源を割り当てるにふさわしいものを選択する、それが植物の有性生殖の本質のひとつであろう.
本セミナーでは、植物の生殖に関して私たちがこれまでに明らかにしてきた(1)異種の花粉を排除する雌しべの分子メカニズム(参考文献1)と、(2)自己と非自己の花粉を識別する分子メカニズム(参考文献2など)について主に紹介する.そして私たちが現在行っている研究や、演者が今後目指そうと思案している研究展開についても議論する.
参加希望の方は以下から参加申し込みをお願いします(3月3日締め切り)。登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。
https://zoom.us/meeting/register/tJMvdeirrz4qHNKCSqC3UpZkPOtoR7k32ms-