FBSコロキウム 236回光物性研究室
講演 |
アミノ酸単結晶の光学特性を探る/ベンチャー立ち上げと新型楽器開発 三田善志郎[光物性研究室] |
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日時 | 2020年1月9日(木)12:15~13:00 |
場所 | 吹田キャンパス 生命機能研究科 生命システム棟2階 セミナー室 |
言語 | 日本語 |
世話人 |
渡辺純二(光物性研究室) |
アミノ酸単結晶の光学特性を探る/ベンチャー立ち上げと新型楽器開発
アミノ酸は生体内のタンパク質を構成する最も基本的な分子である。近年、アミノ酸は光学材料としても注目され始め、波長変換技術等に応用される非線形光学結晶としての可能性が示唆されている。非線形光学結晶としての機能の解明には光学定数の異方性や温度依存性がカギを握っており、我々は光学異性体を持つアミノ酸のうち最も単純な分子構造を持つLアラニン単結晶を出発点とし、アミノ酸の偏光光学スペクトルの温度依存性に関する研究を始めた。コロキウムでは、これまでに観測された水素結合に由来する極めて鋭いピーク構造や巨大な温度効果といった特異な現象について紹介する予定である。また、発表者はヒューマンウェアイノベーション博士課程プログラムに所属しており、プログラムメンバーを含むチームと共同でベンチャーを立ち上げ、新型電子楽器の開発や楽器の市場調査を行っている。それらの活動についても紹介したい。