FBSコロキウム 165回細胞内情報伝達研究室
講演 |
脊椎動物の2種類の視細胞の違いの分子基盤を探る 橘木修志[細胞内情報伝達研究室] |
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日時 | 2017年6月28日(水)12:15〜13:00 |
場所 | 生命機能研究科 生命システム棟2階 セミナー室 |
世話人 |
橘木修志(細胞内情報伝達研究室) |
脊椎動物の2種類の視細胞の違いの分子基盤を探る
脊椎動物の網膜には、桿体と錐体の2種類の視細胞が存在する。どちらの細胞も、光刺激を神経情報に変換する働きを担っているが、両者の間で、光に対する応答の仕方や受光部の構造が異なる。これまでの研究から、異なった様式で応答するこれら2種類の細胞を使い分けることにより、我々は様々な光環境で物を見ることが出来ることが知られている。我々のグループでは、桿体と錐体で応答の仕方や受光部の構造が異なる原因(分子基盤)に関する研究を行なってきた。その結果、両者の違いをもたらすメカニズムについて、ある程度の説明が出来るようになった。その一方で、まだ不明な点も多い。今回のコロキウムでは、これまでの我々のグループの研究成果と、今後の研究課題について紹介する。