FBSコロキウム 180回1分子生物学研究室
講演 |
細胞1分子イメージングのハイスループット化と薬理学的応用 廣島通夫[理化学研究所] |
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日時 | 2018年1月24日(水)12:15〜13:00 |
場所 | 生命機能研究科 生命システム棟2階 セミナー室 |
世話人 |
宮永之寛(1分子生物学研究室) |
細胞1分子イメージングのハイスループット化と薬理学的応用
細胞での1分子イメージングにより、個々のリガンドやタンパク質分子を直接観察し、その動態や相互作用の時空間情報を得ることができる。この手法を用いて、細胞内シグナリングに関連する分子のダイナミクス/キネティクスが定量的に明らかにされてきた。シグナリング分子の種類は非常に多く、網羅的な計測が必要不可欠である。しかし、研究者の熟練した技術を必要とする従来の1分子イメージングはスループットが極めて低く、このような計測は非現実的であった。そこで我々は、顕微鏡観察とデータ解析のすべての過程を自動化することでハイスループット化を実現した。このシステムによって、細胞内シグナリング分子の研究が加速されるほか、薬剤スクリーニングなど薬理学的分野への1分子解析の応用も期待される。