大阪大学大学院 生命機能研究科 個体機能学講座
発生が正確であるしくみを細胞間のコミュニケーションから理解する

研究概要

私たちは、体が正確に作られる仕組みを研究しています。正確であることは、発生の非常に重要な特徴です。発生が正確に行われないと発生の停止(流産)、先天性の奇形などの異常や疾患につながります。発生過程では細胞が分裂、分化、死、移動等のダイナミックな変化を行いながら、細胞が集まって臓器や体の複雑な構造を正しく作り上げてゆきますが、発生中の胚内の個々の細胞を見ると、そのふるまいや状態には大きなばらつきがあります。このようにばらつきのある細胞が、どのようにして集団として正確に体を作ることができるのでしょうか?

発生が正確に行われるためには、細胞間のコミュニケーションが重要な役割をしています。細胞は周囲の状況や隣接する細胞の状態を理解して、自分自身のふるまいを調節したり隣接細胞のふるまいを調節することで、全体として調和のとれた体をつくり上げてゆきます。私たちは、このようなコミュニケーションのしくみや役割の研究を通して、発生の正確性を可能にするしくみを明らかにすることを目指しています。そのため、マウスの初期胚や培養細胞を主な研究対象として、Hippo シグナルや細胞競合等の細胞間コミュニケーション機構に注目して、そのしくみや役割を明らかにする研究を行っています。

キーワード

  • マウス
  • 発生
  • 細胞間コミュニケーション
  • Hippo シグナル
  • 細胞競合

ニュース

  • 2018.9.24~26
    佐々木が群馬大学の石谷太先生と、日本生化学会大会(京都)において発生における細胞間コミュニケーションのシンポジウムを行いました。また、エピブラストの形成における Hippo シグナルと細胞競合の役割について講演しました。
  • 2018.6.5~8
    橋本助教が日本細胞生物学会・日本発生生物学会合同大会(東京)において、着床前胚におけるエピブラストの形成機構について口頭発表しました。
  • 2018.4.11〜15
    佐々木が 117th International Titisee Conference: From oocyte to embryo - illuminating the origins of life(ドイツ、Titisee)において着床前胚における細胞競合について講演しました。
  • 2018.4.4
    近藤研、甲斐研との合同お花見に参加しました。
  • 2018.3.22
    川本君、笹部さん、百合君が修士号を授与されました。みなさん卒業おめでとう。
  • 2018.3.19
    ぽんぱぴえろっとで川本君、笹部さん、百合君の送別会をしました。
  • 2018.3.8〜10
    大学院生の百合君が細胞競合コロキウム(北海道大学及び定山渓温泉)でエピブラストの細胞数調節における p53 の役割についてポスター発表しました。ベストポスタープレゼンテーション賞おめでとう!
  • 2018.1.25
    新しく研究室のホームページを作成しました。
  • 2017.12.26
    研究室の大掃除のあと、忘年会を甲斐研の有志の方々と合同で行いました。
  • 2017.12.6〜9
    ConBio2017(分子生物学会年会、神戸)において、佐々木教授がワークショップの講演、橋本助教が口頭発表とポスター発表、加村助教と内川助教がポスター発表をそれぞれ行い、最新の研究成果について発表しました。

大学院生募集中

初期胚発生研究室では、私たちと一緒に発生が正確であるしくみを明らかにする意欲のある大学院生を募集しています。

  • 脊椎動物の発生に興味がある人
  • Hippo シグナルや細胞競合等の細胞間コミュニケーションに興味がある人

を求めています。
個体レベルと細胞レベルでの研究を行っており、大学での専門分野は問いません。

研究室の見学は随時受け付けています。
メールにて問い合わせてください。

連絡先
大阪大学大学院 生命機能研究科
初期胚発生研究室〔佐々木研究室)
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-3
sasakifbs.osaka-u.ac.jp