パワースペクトルの実際の作業内容-04
様々なゆらぎ波形
プログラムは,Labview (National Instruments)を使います.
有料で,生命科学の世界ではメジャーではありませんが,長年親しんだプログラムなので...
いずれ,Pytyon.でも実装します.
ノイズ生成はいくつか用意されていて,
一様ホワイトノイズ
ガウスホワイトノイズ
逆fノイズ波形(ピンクノイズ,ブラウニアンノイズ)
などあります.
・一様ホワイトノイズ
サンプル(サンプル数):2048
標準偏差 :1
dt(このアイコン内での設定ではないですが) : 0.5 ms
で生成すると,
という,-1から1まで一様な分布のノイズを生成することができます.実際にヒストグラムをとると,
のように,ほぼ一様となります.
この分布の分散は,ーAからAまでの分布を考えると,
のようになります.縦軸の値,p,は,全面積が1で規格化されているので,
\(\Large \displaystyle 1= 2 \times A \times p \)
\(\Large \displaystyle p = \frac{1}{2 \times A } \)
となります.
分散は(平均が0なので),
\(\Large \displaystyle Variance = \int_{-A}^{A} \frac{1}{2 \times A } \ x^2 dt \)
\(\Large \displaystyle \hspace{48 pt} = \frac{1}{2 A } \left[ \frac{x^3}{3} \right]_{-A}^A \)
\(\Large \displaystyle \hspace{48 pt} = \frac{1}{2 A } \frac{2 A^3}{3} \)
\(\Large \displaystyle \hspace{48 pt} = \frac{ A^2}{3} \)
となります.
実際に,振幅,A=1,の場合には,実際のデータから分散を求めると,0.33,となり,理論通りであることがわかります.
・ガウスホワイトノイズ
サンプル(サンプル数):2048
標準偏差 :1
dt(このアイコン内での設定ではないですが) : 0.5 ms
で生成すると,
という,標準偏差1のガウス分布のノイズを生成することができます.実際にヒストグラムをとると,
のように,ほぼガウス分布となります.
・逆fノイズ波形
1/fノイズ(ピンクノイズ)を生成するために,
サンプル(サンプル数) :2048
ノイズ密度(これはよくわかりません...) :0.1
指数(たぶん,f^(-n)のnのこと) : 1
dt(このアイコン内での設定ではないですが) : 0.5 ms
として生成すると,
という波形を生成できます.
次ページに,上記のゆらぎのパワースペクトルを計算してみましょう.