パワースペクトルの実際の作業内容-03

 縦軸が,”パワースペクトル密度(nm2/Hz)

という点を確かめておきましょう.

実際に,ここ,に記したように,

\(\Large \displaystyle <x^2> = \int_{- \infty}^{\infty} \Phi (\omega) \ d \omega \)

とパワースペクトルの全積分が分散値となります.したがって,横軸がHzならば,縦軸が
 分散÷Hz=nm2/Hz
となるわけです.

では,実際にそうなっているかパワースペクトルを作ってみて確認してみましょう.

まずは,おさらいから,実際の波形とフーリエ変換後の波形との関係を見ていきましょう.

ここ,に示したように,下図にあるように,

 実際の波形の時間 (s)  : Stime
 サンプル周波数 (1/s)  : Sfreq
 サンプル時間分解能 (s) : dt
 実際の波形の数     : n

とすると,

\(\Large \displaystyle S_{time} = n \times dt = \frac{n}{S_{freq}} \)

の関係になります.これにフーリエ変換すると,

 フーリエ変換の横軸の最小単位 (Hz)   : df
 フーリエ変換の横軸の数        : fnumber
 フーリエ変換の横軸のレンジ(最大値) :  frange

とすると,

\(\Large \displaystyle df = \frac{S_{freq}}{n} = \frac{1}{S_{time}}\)

\(\Large \displaystyle f_{number} = \frac{n}{2} \)

\(\Large \displaystyle f_{range} = \frac{S_{freq}}{2} \)

となります.

次ページから,実際にプログラムを作ってみましょう.

 

 

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