RLC回路におけるステップ応答-06
RL回路からの内部抵抗測定
実験結果
実際に可変抵抗とコンデンサをもちいて測定してみました.
可変抵抗: ~4.77 kΩ
コイル: 102K (1 mF)
です.実際にテスタでコイルの抵抗を図ってみると,2.1Ωでした
τとRのプロット
τとRをプロットしてみると,
となり,
L(公称, mH) | L(推定値, mH) | Rsys (推定値, Ω) |
1 | 0.91 | 42.77 |
と,なんとなくいいような悪いような値となりました.
切片を検討するために,対数を取ってみることにしました.
対数によるプロット
先に述べたように,
\( \Large \ \tau = \frac{\tau}{R + R_{sys}} \)
\( \Large \ ln \ \tau= -ln (R + R_{sys}) + ln \ L \)
とRsysを設定すれば,
傾き:-1
切片:ln \ L
となります.
となり,適当なRsysを設定すれば,τの対数とトータルの抵抗の対数との間に直線関係が生まれ,その切片がLの対数となります.
このRsysの値によって直線関係が変化しますので,ここ,と同様にソルバーを使って見ました.
すると,広い範囲の抵抗値の間できれいな直線関係となり,
L(公称, mH) | L(推定値, mH) | Rsys (推定値, Ω) |
1 | 1.68 | 57.38 |
となりました.
傾きが-1からずれているのも気になりますし,推定コイルの値が大分ずれてきました...
残念ながら,どの近似方法が最適なのか(リニアで近似か,対数で近似か)は現時点では判断つきません.
ご存じの方はぜひ推してください.