個体の生と死を越えて
命をつないでいく
生殖細胞の謎にせまる

研究テーマ

高等動物は個体としての死を免れる事は出来ないが、有性生殖によって次世代を生み出し、種を存続させる。すなわち、種の存続という観点では、個体は単に次世代に受けつがれる遺伝情報の乗り物にしかすぎず、次世代を生み出す生殖細胞がもっとも重要な細胞種である。ショウジョウバエは、卵巣と精巣にそれぞれ雌性もしくは雄性生殖幹細胞をニッチと呼ばれる微小環境に維持しており、それらが活発に生殖細胞を生み出している。この幹細胞の維持機構、幹細胞から分化した生殖細胞がそれぞれ卵子と精子に成熟して行く機構、および piRNA と呼ばれる生殖巣に特異的に発現している小分子 RNA を含む非コード RNA によるゲノムの安定化機構の解明を目指している。

研究室ニュース

9月9日〜10日に慶應義塾大学 先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)で開催された学術変革A「非ドメイン」の領域会議に参加しました。これが最後の領域会議です。足掛け5年、本当に楽しく交流しました。今も多くのコラボをさせていただいています。皆さんに感謝!!!
甲斐さん、Jinglanさん、井木さんを著者とする論文がGenes to Cellに発表されました!おめでとうございます!
Kai T,, Zheng J,, Iki T. (2025) Paralog‐Dependent Specialization of Paf1C Subunit, Ctr9, for Sex Chromosome Gene Regulation and Male Germline Differentiation in Drosophila. Genes to Cells, 30:e70040
D2/D5の趙さんの中間論文発表会が終了しました!
谷口さんが研究室に参加しました!ようこそ甲斐研へ!
河口さん、Xinさんを筆頭共著者とする論文(リバイズ済み最終版)がeLifeに発表されました!おめでとうございます!
操田さんが研究室に参加しました!ようこそ甲斐研へ!
甲斐教授がJSPS男女共同参画推進シンポジウム「アカデミア×ジェンダー×グローバル ―日本と世界のアカデミアにおけるジェンダーの現在地―」(オンライン開催)にてパネリストを務めました(アーカイブ動画
秦さん、南さん、Chinyereさんが、中間評価論文公聴会(修士論文公聴会に相当)で発表を行いました。お疲れ様でした!
須山特任助教を第一著者とする総説がFEBS J.誌に掲載されました!
Suyama R, Kai T. (2024) piRNA processing within non-membrane structures is governed by constituent proteins and their functional motifs. FEBS J.
シンガポール時代の甲斐研卒業生、Jun Weiがシンガポール幹細胞学会のSusan Lim Awardを受賞しました!おめでとうございます!!

学会参加

第58回日本発生生物学会 年会(愛知県名古屋市)
第47回日本分子生物学会年会(福岡県福岡市)
学術変革領域会議@長浜(滋賀県長浜市)
第16回日本ショウジョウバエ研究会(仙台国際センター/宮城県仙台市)
第46回日本分子生物学会年会(兵庫県神戸市)
学術変革領域会議@鶴岡(山形県鶴岡市)
第28回国際 RNA 学会年会(シンガポール)
第45回日本分子生物学会年会(千葉県千葉市)
2022 EMBO Workshop on PIWI Proteins and piRNAs(オンライン開催)
第44回日本分子生物学会年会(神奈川県横浜市)
The 62nd Annual Drosophila Research Conference(オンライン開催)
第43回日本分子生物学会年会(オンライン開催)
Asia Pacific Drosophila Research Conference 5 (APDRC5)(プネー,インド)
第42回日本分子生物学会年会(福岡県福岡市)
RNAフロンティアミーティング2019(静岡県伊豆市)
第52回発生生物学会 年会(大阪府大阪市)