さて,3ページほど前に示したように,パワースペクトルの全領域における積分は,変位の二乗平均となる,と説明しました.
これを確認してみましょう.
この積分を解くには,変数変換する必要があります.
変数変換の途中の展開は,ここ,をご覧ください.
その結果,
と単純になりますね.
Φ(0),ωc,を代入すると,
となり,見事,変位の二乗平均となることがわかりました.
さて,実際にパワースペクトルを使う際には,ω,よりも周波数,f,の方が何かと使いやすいものです.
ω,と周波数,f,との関係は,単純に,
なので,式自体は変わりません.
ただ,0における値,Φ(0),が変わってきます.
次に周波数,f,の場合のパワースペクトルを求めてみましょう.