下の図が位相差の光学系です.
特徴は,
コンデンサーレンズの後方焦点位置にリング絞りを設置
対物レンズ後側焦点位置に位相板を設置
位相板は試料,背景光の焦点位置を除いた場所
です.
この位置に位相板を置けば,
試料からの回折光のみの位相を変化させることができる
のです.
位相板は対物レンズの後焦点面に設置していますので,ドーナッツ型の形状です.
もちろん,ちょっとは回折光も位相板を通らずに通り抜けられますが,ほんの少しです.
これとは逆に,直接光の位相を変える方法もあります.
多分...こちらの方が一般的かも知れません.
この光学系では,
試料からの直接光,背景光のみの位相を変化させることができる
のです.