実際の反応スキーム
各チャンネルの蛍光強度の比を,FRET ratio(Observed) ,とすると,クロストーク成分がなければ,
\(\Large FRET_{ ratio } (Observed) = \displaystyle \frac{ YFP \ channel}{CFP \ channel} \)
となりますが,クロストーク成分を考えると,反応に基づいたCFPとYFPの蛍光の比は,
\(\Large FRET_{ ratio } = \displaystyle \frac{ YFP \ channel - 0.34 \times CFP \ channel}{CFP \ channel}\)
\(\Large \hspace{70pt} = \displaystyle \frac{ YFP \ channel}{CFP \ channel} - CT \)
となることがわかります.
反応スキーム
CheA, CheY, CheB, Motor, Receptor,更にはリン酸化の反応を考えてみると,結構複雑であることがわかります.

ここで,
A : CheA
Y : CheY
B : CheB
Z : CheZ
M : Motor
Re : Receptor
p : リン酸化
となります.
こんがらがっっているので,整理すると,

となります.赤文字が今回のFRET計測で関わるところです.
さらに,Victor, Lipkowらのデータを考慮して,赤線だけの4状態に簡略化してみました

それが,Fig.7-A,にある,

となります.
この各状態を,FRETratio,から推定すればいいことになります.
次はこの4状態反応スキームと,FRETratioとの関係,について検証してきましょう.