誕生日パラドクス-05
簡単な例として,
単純に,3人が裏(0), 表(1)のコインを持っている場合
を考えていきます.
すべての組み合わせは,
1 | 1 | 1 |
1 | 1 | 0 |
1 | 0 | 1 |
1 | 0 | 0 |
0 | 1 | 1 |
0 | 1 | 0 |
0 | 0 | 1 |
0 | 0 | 1 |
となり,\( \Large 2^3 = 8 \),通りとなります
表が1組であとは何でもいい確率は,
1 | 1 | 1 |
1 | 1 | 0 |
1 | 0 | 1 |
1 | 0 | 0 |
0 | 1 | 1 |
0 | 1 | 0 |
0 | 0 | 1 |
0 | 0 | 1 |
の4通りとなります,したがって確率は,
となり,\( \Large \frac{4}{2^3} = \frac{1}{2} \),となります
先ほどの間違った回答で計算すると, 3人の中で2人を選ぶ場合の数は,
\( \Large _{3} C_{2} = \frac{3!}{2! \ 1!} = 3 \)
となり,2人が同じ表である確率は,1/2となるので,
\( \Large P =3 \times \frac{1}{2} = 1.5\)
となり,先程の計算,1/2と異なりますし,1を超えてしまいます.
正しい計算方法は,
1.可能性のある場合の和
表が1組であとは何でもいい確率は,
1組表でもう一人は裏
1組表でもう一人は表(=全員表)
となるので,
\( \Large P = \frac{_{3} C_{2} \cdot _{3} C_{3}}{8} = \frac{3+1}{4} = \frac{1}{2} \)
となります.
2.可能性のない場合の和を1から引く
表が1組であとは何でもいい確率は,
(全部裏である確率+一人だけ表である確率)以外
となるので,
\( \Large P = 1- \frac{_{3} C_{3} \cdot _{3} C_{1}}{8} = 1 - \frac{1+3}{4} = \frac{1}{2} \)
となります.
次ページに,
25人の中で3人が同じ,ほかはなんでもいいの場合
の正しい計算方法を考えていきます.