誕生日パラドクス-04
次の問題として,
25人の中で3人が同じ,ほかはなんでもいいの場合
を考えていきます.
この問題は,前ページに述べた
3人のみかぶり,残りはすべて異なる確率
の基礎版として提示したもんですが,実は思った以上に複雑な計算となりました.
これを指摘してくれたのが,阪大基礎工学部,システム科学科,生物工学コース,3年,の
小西 崚太くん,村松 勇くん
です(本人の許可を取って,お名前を出させていただき,当HPにその内容を掲載させていただきます).
ありがとうございます.完敗です...
では,何を私が間違えたかを説明します.
このページの以下の計算は,間違いです!
前ページと同様に,
・3人かぶる確率
・一人目
これは,どの日でもいいので,
\( \Large p_{01} = \frac{365}{365} \)
となります.
・二人目,三人目
は,一人目の日付,ということになりますので,
\( \Large p_{02} = \frac{1}{365} \)
となりますので,総合すると,
\( \Large p_{1,2,3} = \frac{1}{365^2} \)
ただし,25人の中で3人選ぶ場合の数を考えなくてはいけないので,その場合の数は,
\( \Large _{25} C_{03} = \frac{25!}{22! \ 3!} = \frac{25 \times 24 \times 23}{3 \times 2}\)
となり,
\( \Large =\frac{25 \times 24 \times 23}{3 \times 2} \frac{1}{365^2} = 0.01726\)
となります.
これだけでいいのかな?と思っていました.
しかし,もっともっと複雑だったのです.
とりあえず,この方式ではおかしい簡単な例を次ページに上げていきます.