アロステリックモデル再考-03

 

つぎに,n,の場合の基質飽和度,Y,について考えていきましょう

n,の場合

n=2,の場合は,

\( \Large Y_{n=2} = \frac{ \frac{ S}{K_R} \left( 1 + \frac{S}{K_R} \right)}{ L + \left( 1 + \frac{ S}{K_R} \right)^2 } \)

n=3,の場合は,

\( \Large Y_{n=3} = \frac{ \frac{ S}{K_R} \left( 1 + \frac{S}{K_R} \right)^2}{ L + \left( 1 + \frac{ S}{K_R} \right)^3 } \)

と法則性が現れることがわかります,したがって,n,の場合には,

\( \Large Y_{n} = \frac{ \frac{ S}{K_R} \left( 1 + \frac{S}{K_R} \right)^{n-1}}{ L + \left( 1 + \frac{ S}{K_R} \right)^n } \)

となることがわかります.

 

nによる飽和度の違い

\( \Large K_R = 2,000, L = 1,000 \)

として計算してみました.

このように,nが大きくなればなるほど,立ち上がりが急峻になっていくことがわかります.

 

次のページに,アロステリックモデルに関して,もう一度考えていきましょう.

 

ltr