第34回 細胞生物学ワークショップ 応募要項

開催日程
2023年7月24日(月)―28日(金)
開催場所
・オンサイト受講
〒561-0871大阪府吹田市山田丘1-3 大阪大学大学院生命機能研究科生命システム棟
・Zoomによるオンライン配信
目的
バイオイメージング技術習得のためのワークショップ。
生きた細胞内の生体分子のダイナミクスを解析するのに必要なデジタル蛍光顕微鏡の基礎と方法論を
講義・実習を通して理解し、各研究室にて実践できるようになる。
主な内容
蛍光顕微鏡の基礎、PSFの測定、蛍光色素、細胞への蛍光色素の導入方法、生きた細胞の観察方法、
wide-field蛍光顕微鏡を用いたtime-lapse観察、共焦点顕微鏡を用いたtime-lapse観察、
FRAPとFLIP法、photoactivationによる細胞内分子移動度の測定、ImageJを用いた画像解析。
ワークショップの達成目標
1. 光学顕微鏡が観察対象を拡大・解像する光学原理を理解し、単レンズを組み合わせて明視野顕微鏡を自作できる。
2. 顕微鏡の分解能について理解する。分解能が実空間と周波数空間でどのように定義されるか、および実空間と周波数空間の関連について説明できる。
3. 物質(有機色素、蛍光タンパク質)が蛍光を発する分子メカニズムを理解し、蛍光観察に最適な光源、光学フィルター等を選択できる。
4. 蛍光顕微鏡で利用されるデジタル検出器(CCD, sCMOS, PMT)の特徴を理解し、目的に合った検出器を選択できる。
5. 対物レンズの結像特性(点像分布関数、ザイデル収差、色収差)を理解し、自分の観察対象に合った対物レンズを選択できるようになる。
6. wide-field蛍光顕微鏡・共焦点レーザー蛍光顕微鏡の構成および特徴を理解し、適切に操作できる。
7. 細胞への蛍光色素の導入方法と、蛍光色素の導入が細胞または観察対象の分子に与える影響を理解し、適切な蛍光色素の導入を行うことができる。
8. 固定細胞観察と生細胞観察で必要とされる観察条件の違いを理解し、細胞が増殖する様子をtime-lapse観察できる。
9. 顕微鏡から出力されるデジタル画像がどのように構成されているかを理解する。
10. デジタル画像処理の基礎(輝度定量、プロジェクション、フィルターの適応など)を理解し、科学デジタル画像処理に汎用されているFijiソフトウエアを用いて、簡単な定量操作ができるようになる。
11. 共焦点レーザー顕微鏡を用いた光刺激(褪色・活性化)の基礎を理解する。
12. 光退色後蛍光回復(FRAP)法を用いて集積構造体におけるタンパク質の結合解離速度を求めることを通じて、蛍光顕微鏡を計測器として利用し,定量的に分子動態を評価できるようになる。
受講対象
大学院生、ポスドク、若手研究員など。
参加費
無料
受講を検討する際の注意事項
・オンサイト受講(人数制限有:10名程度)。
オンサイト受講希望者多数の場合は選考を行います。選外となった場合はオンライン受講に切り替えるか否かを選べます。
宿泊が必要な方は各自でご用意ください(茨木・千里中央・新大阪周辺のホテルをお勧めします)
・オンライン受講:講義・実習ともZoomによるオンライン配信。
・講義(午前:9〜12時)、実習(14〜18時)、復習(18-19時)の3部構成です。
・全期間受講必須とします。途中入退室は原則として認めません。
・本ワークショップは、どんな蛍光顕微鏡にも共通する「根幹」を理解することを目的としており、
特定のメーカーの、特定の顕微鏡の使い方の講習ではありません。
(機材の都合上、特定のメーカーの顕微鏡だけを使用することになってしまう予定です。ご了承ください。)
・本ワークショップは上記目的の達成のための必要最低限のことに焦点を絞った内容となっています。
特定の顕微手法に興味があるならば、本ワークショップに参加の上、他のワークショップにも参加することを強く推奨します
(画像解析、超解像顕微鏡、一分子イメージング、2光子顕微鏡など様々な顕微手法のワークショップが開催されています)。
・ 教科書として共立出版「新・生細胞蛍光イメージング」(定価5,500円+税)を使います。
購入を希望する場合は、共立出版社に「細胞生物学ワークショップの参加者」であることを連絡すれば、
ワークショップ特別価格(2割引)で購入することができます。
ワークショップ特別価格での購入の詳細は、参加者が決定した段階で、各自に連絡します。すでに本を持っている場合は、新たに購入する必要はありません
(古い教科書「生細胞蛍光イメージング」を持っている場合は、その本でもかなり対応できます。)
受付期間
2023年6月1日(木)― 6月30日(金) 12:00(必着)
オンサイトの採択結果は、7月3日(月)にe-mailにて連絡します。
申し込み方法
Googleフォームに必要事項を記載。
("Googleフォーム"をクリックすると申し込み用のGoogleフォームが開きます。なお、フォームの入力は6月1日に可能となります)
フォームでは下記の1)から7)を記載して頂きますので、あらかじめ準備の上(Googleフォームでは一時保存できません)、ご応募ください。
1)参加希望形式(オンサイトorオンライン)
2)応募者情報:名前(ふりがな)(アルファベット)両方記入のこと
所属(○○大学大学院○○学研究科、○○学研究室など)
学年(博士後期課程○年、一貫制博士課程○年など)
連絡先(所属の住所、電話番号、FAX番号、E-mail address)
3)指導教官(名前、職名、電話番号、E-mail address:緊急連絡に使用)
4)蛍光顕微鏡の使用経験(顕微鏡機種、経験年数、目的、頻度など)
5)現在の研究対象(例:培養細胞、ショウジョウバエ、酵母など)と、研究内容を簡単にご記入ください。
6)なぜ、このワークショップ受講を希望したか(400字以内)
7)このワークショップで修得したい技術
※本応募の際ご提出いただいた書類は、ワークショップでの利用目的のみに使用します。
講師
平岡 泰(大阪大学大学院生命機能研究科)
原口徳子(大阪大学大学院生命機能研究科)
平野泰弘(大阪大学大学院生命機能研究科)
金城政孝(北海道大学大学院先端生命科学研究院)
北村 朗(北海道大学大学院先端生命科学研究院)
塚田祐基(慶應義塾大学理工学部)
他
問い合わせ
細胞生物学ワークショップ事務局
(担当:平野)
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-3
大阪大学大学院生命機能研究科染色体生物学研究室
Tel:06-6879-4426
E-mail: cbws-office[atmark]fbs.osaka-u.ac.jp([atmark]=@)
関連先リンク
大阪大学大学院生命機能研究科HP
北海道大学大学院生命科学院HP
学術変革領域研究(学術支援)「先端バイオイメージング支援プラットフォーム」HP
学術変革領域研究(A)「散乱・揺らぎ場の包括的理解と透視の科学」
新学術領域研究 「情報物理学でひもとく生命の秩序と設計原理」
主催
学術変革領域研究(学術支援)「先端バイオイメージング支援プラットフォーム」
学術変革領域研究(A)「散乱・揺らぎ場の包括的理解と透視の科学」
新学術領域研究 「情報物理学でひもとく生命の秩序と設計原理」
大阪大学大学院生命機能研究科
北海道大学大学院先端生命科学研究院