-前後軸からのアプローチ-
丸い受精卵が、三つの体軸をもった個体として生まれてくるためには、まず全ての体軸 のもととなる非対称性を獲得する必要があります。そこで私達は、体軸のうち一番早く形成される前後軸に注目し、初期機構をさかのぼって解析することで、受精卵が体軸のもととなる非対称性をいつどのように獲得するかを明らかにしていこうとしています。
-左右非対称性のけんきゅう-
私達のからだは、外から見ると左右対称ですが、内部の臓器は左右非対称なかたちになっています。心臓、胃、血管など、多くの器官が左右非対称です。いったいどうやって非対称な形態ができるのでしょうか??
背腹、前後、左右の3方向の軸が決定した後、内臓臓器や脳、手足などの器官が形成されます。この器官形成の分子機構について、私たちは以下のアプローチで解析しています。
・器官が左右非対称にできる分子機構
・幹細胞特異的に発現する遺伝子の器官形成における役割
・マウス胚発生初期の軸形成に必須のNodalシグナルは、器官形成期にはどんな役割を持っているのか。
・繊毛の形態や動きの分子機構
マウス初期胚由来の培養細胞である胚性腫瘍細胞(P19)は、ES細胞に似た多分化能を持っています。この胚性腫瘍細胞を使って、分化誘導の前後で発現が変化する新規遺伝子を探索しました。未分化状態で発現が高い遺伝子についてノックアウトマウスを作成し、その機能を解析しています。
*研究室風景
大実験室 一人ひとつの実験台がもらえます。 |
実験風景 真剣です。 |
培養室 ES細胞等を扱います。
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暗室 共焦点顕微鏡など様々な顕微鏡があります。 |
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