パワースペクトルの実際の作業内容-11
ピンクノイズの場合
では実際に確かめてみましょう.
元データ
ピンクノイズ
実際の波形の時間 (s) : Stime = 262.144 s
サンプル周波数 (1/s) : Sfreq = 2,000 kHz
サンプル時間分解能 (s) : dt = 0.0005 ms
実際の波形の数 : n = 524288 = 219
FFTサイズ : 1024
これを,
100-1000 Hz
10-100 Hz
1-10 Hz
で分けて考えてみます.
加算平均 | ローパス | 間引き | df | |
100-1000 Hz | 512 | - | 0 | 1.95 Hz |
10-100 Hz | 51 | 100 Hz | 10 | 0.195 Hz |
1-10 Hz | 5 | 10 Hz | 100 | 0.0195 Hz |
このようなパラメータでローパス,間引き,加算平均を掛けてみます.
上から,
100-1000 Hz
10-100 Hz
1-10 Hz
となります.
このデータを各周波数帯で切り取り,融合させると,
という形となり,200 Hzまでのスペクトルを線形近似(対数で)すると,傾きが,
0.958
とほぼ1となり,ピンクノイズを再現できます.
次は,トラップされたビーズのブラウン運動です.