全体のばらつきからの決定係数の求め方

再び,同じグラフを表示します.

yiのばらつき加減は,yiの
 全体のばらつき = 平均値からのばらつき + 回帰直線からのばらつき
の和になると考えましょう.
なので,
 (平均値からのばらつき)/(全体のばらつき)=1-(回帰直線からのばらつき)/(全体のばらつき)
が1に近づくほど回帰直線によく一致することとなります.

全体のばらつきは, 各データから平均値を引いたものとなりますので,

となります.従って,

となります.
ここで,第二項は0となります(計算は,ここ,をごらんください).
従って,

となり,
 第一項:平均値からのばらつき
 第二項:回帰直線からのばらつき
となります.

従って,

を求めることができます.

次に,共分散からの決定係数の見積もりを考えましょう.

l t r