シミュレーションのすすめ-二次元拡散-ドリフトのある場合-03

全ページの例は,一次元の拡散でしたが,もっとイメージしやすいように,二次元拡散を再現しましょう.
と言っても,行うことは大して変わりなく,
 x方向の拡散
 y方向の拡散

それぞれを計算して,XYプロットを作成するだけです.
ここには,
 X方向,Y方向の運動は独立である
という前提があります.

これがその一例です.
このように,なんとなく平面を拡散運動しているような感じになったでしょうか.

では,流れ,ドリフトがあった場合の拡散運動はどのようにして再現することができるでしょうか?

これも,比較的簡単です.
全ページにあるようにステップ間隔の時間,Δt,を設定しましたね.
流れ,ドリフトの速度を,v,とした場合,

となり,Δt,に進む変位を求めることができます.
この,Δxを先の拡散の運動に,ステップ間隔ごとに加えていけばいいだけなのです.

では,障害物などがあった場合の拡散運動はどのようにして再現できるでしょうか?

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