今までのことをまとめた図を示しましょう.
このように,
サンプルをむらなく
照明の明るさ
観察の範囲
を独立に調整できる,点がケーラー照明の非常に優れた点です.
ある意味,単純で,しかも奥深い,非常に優れた発想です.
では,それ以外の照明方法は何があるのでしょう?
その一つに,
クリティカル照明
があります.
光学系は,以下の通りです.
照明とサンプルが共役関係にあるのが特徴です.
この照明方法のメリットは,
照明の光をサンプル上の一点に集光させることができる
ことにあります.
できるだけ明るく照らしたい
時には効果的です.
しかし,照明とサンプルとが共役関係にあるので,
照明の形そのものがサンプルに映ってしまう
ことになります.
ハロゲン光などを使うと,ハロゲンランプのフィラメントそのものが見えてしまいますね.
このように,自分の目的に応じて光学系を組むことが重要になります.
次はちょっと話を変えて,斜めから入射した光線の行方を追っていきましょう.